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パンデミックを契機としたテクノロジー・コラボレーション新時代へ

インテルとテクノロジー業界は画期的なソリューションを長年にわたって提供しています。COVID-19は、テック・フオー・グッド、すなわち、社会に役立つ技術という点において、数々のイノベーションをおこす前例のない契機となります。

リック・エチェバリア(Rick Echevarria)
セールス、マーケティング&コミュニケーション統括担当副社長 兼 インテル オリンピック・プログラム 事業部 本部長

※2020年7月21日に米国で発表された資料の抄訳です。

インテル コーポレーションCEO(最高経営責任者)のボブ・スワン(Bob Swan)は、遡ること100日前に、インテル パンデミック・レスポンス・テクノロジー・イニシアティブを発表しました。インテルは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大防止に取り組むべく、インテルが貢献できる分野において5,000万ドルを拠出することにしました。具体的には、テクノロジーを用いた新型コロナウイルスの研究や診断への支援、コロナ渦の影響を受けている教師と生徒・学生への支援、そして革新的な新しいアイデアとプロジェクトへの支援などが含まれます。

私はこのイニシアティブを主導し、インテルの社員、顧客、パートナーが献身的に取り組んでいる様子を目にしてきました。彼らはさまざまな課題に対処するために、3ヵ月余りで、インテルの技術を利用した、新しい創造的な技術の活用例を実現させてきました。私たちはすでに長い道のりを歩み、多くのことを学んできましたが、やるべきことはまだたくさん残されています。このチームを代表して、この100日間の活動の一部を紹介します。

詳細情報:Intel Response to COVID-19 Crisis(プレスキット)

インテルはこれまでに累計で3,000万ドル以上を拠出し、100以上の組織と200に近いプロジェクトに協力してきました。初期のパンデミック対策から回復の第一歩に至るまで、さまざまな分野で協力しています。私たちは人工呼吸器メーカーにその重要な部品を提供したほか、バーチャル集中治療室の設置も支援しました。

現在、私たちは、支援が必須である生徒・学生のために、テクノロジーと教育コンテンツを提供しています。また、企業が安全にビジネスを再開する第一歩を踏み出せるよう、企業への支援も行っています。さらに、インテルのテクノロジーや資金を診断や治療、ワクチンの発見に役立てられるよう、その活用法の検討も進めています。

私たちは、パンデミックのさなかにおいて私たちが果たしてきた役割を通じて、明白な教訓も得ました。テクノロジーはその可能性を最大限に生かすことにより、人々の生命を救い、生活を変えることができることです。これらは、一人では解決できない問題です。コロナ後の世界をより良くするためには顧客やコミュニティーとの協力が不可欠であり、これが実現されない限り、かつてのような成功を収めることはできません。

私たちがこれまでに実践してきた三つの事例をご紹介します。

  • 医者に診てもらえない人のためのテレヘルス(遠隔医療)や、感染している可能性が高い人のための「遠隔地からのケア」が人々の生命を救います。テレヘルスの導入を支援する規制や法律により、診療所が閉まっている時でも、医師が患者と遠隔で接触できるようになりました。プロビデンス(医療施設)は、米国初のCOVID-19の発症例となった患者の一部の方の治療にあたってきましたが、主治医には治療を巡る大きな変化が訪れました。すでに運用されていたものの、あまり利用されていなかったテレヘルスの技術を1週間内に、7,000人以上の医師が理解できるようになりました。その数日後には、プロビデンスでのテレヘルスの受診件数が1日50件から約14,000件に増加しました。プロビデンスは、感染リスクを減らす遠隔地からのICU(集中治療室)の監視から、高リスク合併症の患者の遠隔監視を可能にする「自宅の病院」まで、「遠隔地からのケア」 を提供できるリーダーとなりました。
  • 校舎が閉鎖されている間、官民のパートナーシップにより、教育のあり方や、生徒・学生のモチベーション向上で革新的な方法が導入されました。新しいデバイスと接続性により、教師は生徒の自宅において教育を行えるようになりましたが、遠隔地からの教育には、授業を新鮮かつ魅力的なものに保つことが重要です。インテルはロサンゼルス統一学区とViacomCBSと協力し、技術者、教育者、エンターテイナーとともにカリキュラムに組み込む新しいコンテンツを制作しています。「生きるために私がすること。」これはインセンティブに基づくプログラムで、教える人は学区の生徒たちに刺激を与え、絆を深め、将来のキャリア形成を促すことを期待しています。
  • 米国最大、かつ最も多様性に富んだ都市の1つであるヒューストンでは、インテルとは古くから関わりがありました。私たちは、T-モバイルやマイクロソフトを含むパートナーと共に、教育、医療、スマートかつレジリエンスな都市技術を網羅する取り組みに参加しました。これらはすべて、公平性とデジタル・リテラシーに焦点を当てた、活気のあるテクノロジーとイノベーションのコミュニティーを構築することを目的としています。2019年以来、インテルとヒューストンは、Ion Smart and Resilient Cities Acceleratorを通じて、スマートシティー・ソリューションを提供してきました。アクセラレーターのスタートアップの1つであるWater Lensは遺伝子水検査技術を持っています。Water Lensは、下水中のCOVID-19を迅速に検査するヒューストンのパイロット・プログラムとなりました。

パンデミックに対応したライフサイクルの進行とともに、COVID-19が社会、産業、そしてインテルを変えたことも明らかになりました。COVID-19の陰にある変革を求める歴史的な声(人種差別や不公平、社会的不正行為の終焉)が、米国と世界中の私たち全員にとって今後数ヵ月がいかに重要であるかを表しています。これらにより、インテルはいくつかの重要な教訓を学ぶことができました。

今まで以上に必要とされるテクノロジーとその創造的な利用:4ヵ月前、ボブ・スワン(Bob Swan)は、顧客の皆様へ次のように記しています。「皆様は、このウイルスで直接的な影響を受ける数百万の人々に向けて、極めて重要なサービス、ツール、インフラを提供されています」。今日、この正当性が続々と証明されています。インテル社内および顧客の皆様は部門間の垣根を越えて、これまで以上に迅速に行動を起こせるようになりました。プロビデンスの「遠隔地からのケア」に代表される新たに発見された技術的価値は、患者や医療従事者の間で安心して受け入れられ、生活を変えるものとして証明されています。私たちは独創的に考え、顧客を結集して、人々の生命を救い、生徒を教育し、コミュニティーのインフラを堅固に保つサービスを提供しています。

かつてないほど重要になるデータの共同作業と共有:COVID-19により投げかけられた世界的な課題の解決には、世界中の研究者の協力が必要になります。そして今、世界全体がピア・コミュニティーになりました。COVID-19には未知な点がたくさんありますが、連合学習(Federated Learning)により、研究者はワクチンや治療プログラムを共同で開発する際、プライバシーを保護したうえで患者のデータを共有することができます。彼らはプライバシー法に違反することなく、豊富なデータにアクセスし、より良い判断を下し、画期的な手掛かりを生み出すことにもなります。重要なデータセットを使用して効果的に管理、共有、共同作業を行うインテルのテクノロジーは、研究者が致死性の高いウイルスを追跡している時こそ重要になります。

より良い健康は、経済の回復と密接に関連:経済の回復がすべての人の健康にとって重要であるのと同様、人々の健康は世界経済の回復にも重要です。COVID-19後、以前のやり方に戻ることは起こりえません。繰り返しになりますが、テレヘルスがその好例です。この利点を最大限生かすためには、その成功と医師の指導を求める人々が受容する必要があります。それだけが成功を可能にします。

企業として、私たちはより共感を得ながら、機敏かつ迅速に事業を運営することを学びました。私たちは、インテルの製品ができると認識されていることだけに捉われるのではなく、変化した世界でインテルの製品ができるかもしれないことにも注目しています。その他にも私たちは、顧客、パートナー、コミュニティーと新たな方法で協力しています。そして、全員が創造的に考え、行動することで、どのような違いが生まれるかをこれまで見てきました。

私たちはこの教訓を忘れません。私たちが次の10年の目標を推し進める中で、この教訓が私たちのアプローチを形作るでしょう。

COVID-19が過去のことになった時、世界中の人々の人生は変わるでしょう。医師と患者はより遠くからコミュニケーションを図るようになります。教師は、オンライン授業をより効果的で有意義にするために、遠隔教育の利点を見出すでしょう。より多くの病気の治療は、プライバシーが守られた安全かつ効率的なデータ共有のもと、行われるようになります。

インテル パンデミック・レスポンス・テクノロジー・イニシアティブは、私たちが直面している課題のすべての解決には至りませんが、私たちが学んだことや他の人々に伝えたことは、将来のための強固な基盤を作ることになります。私たちのテクノロジーと、広範なハイテク産業が、どのようにして豊かな生活を実現させていくのか、その行方は大変刺激的です。

インテル コーポレーション セールス、マーケティング&コミュニケーション統括担当副社長 兼 インテル オリンピック・プログラム 事業部 本部長 インテル パンデミック・レスポンス・テクノロジー・イニシアティブ担当 リック・エチェバリア(Rick Echevarria)

インテルについて

インテルは業界のリーダーとして、世界中の進歩を促すとともに生活を豊かにする、世界を変えるテクノロジーを創出しています。ムーアの法則に着想を得て、顧客企業が抱える大きな課題を解決する半導体製品を設計・製造し、その進化に向けて日々取り組んでいます。クラウド、ネットワーク、エッジ、あらゆるコンピューティング機器のインテリジェント化によりデータの価値を最大化し、ビジネスと社会をより良く変革します。インテルのイノベーションについては、https://newsroom.intel.co.jp またはhttps://intel.co.jpをご覧ください。
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