自動運転の道を切り開くインテル® GO™ プラットフォーム

自動車、コネクティビティ、クラウドを連携させる自動運転向けソリューション

〈ご参考資料〉 2017年1月4日に米国で投稿されたブログの抄訳です。

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ダグ・デイビス(Doug Davis)

インテル コーポレーション 上級副社長 兼 自動運転本部 本部長

私がドライバーを必要としない未来を想像するとき、そこには無事故の世界、そしてすべての人が移動手段を持つ世界が見えます。その世界は、移動や輸送という方程式から運転手をマイナスするだけで、世界中で何百万もの人命が新たに救われる世界です。その未来は、世界は自動運転車で溢れており、そして、モルガン・スタンレーの推計では、年間約5,070億米ドルもの生産性向上が期待される世界でもあります。自動運転車がもたらすこれらの恩恵やその他の潜在的なメリットは本当に素晴らしいことですが、一方で、その世界を実現させるためにはインテルの製品群やノウハウを最大限に活用する必要があります。

 

インテルは本日、自動車、コネクティビティ、クラウドを連携させる自動車向けソリューションの新たなブランドとしてインテル® GO™を発表しました。この自動車向けソリューションにより、我々の取り組みをさらに加速させます。この新しいソリューションを通じて、次世代インテル® Atom™ プロセッサーやインテル® Xeon® プロセッサーという選択肢が用意され、開発者が必要とするパフォーマンスに合わせて拡張が可能な複数の開発キットと、自動運転車に特化した業界初の5G対応開発プラットフォームを提供します。

 

インテルGO™ ソリューションは、完全自動運転の実現に向けた自動車業界の取り組みを加速させ、市場に新たなユーザー体験をもたらします。自動車とクラウドを連携させる、拡張性の高いシステムを自動車メーカーとサプライヤーに提供することで、開発スピードの高速化や開発コストの削減に貢献するだけでなく、自動運転車の開発に大きな柔軟性をもたらします。ハードウェアとソフトウェア両方の開発キットで構成されているこのソリューションの詳細をご紹介します。

 

優れた拡張性と消費電力の最適化を実現するために、2つのバージョンを通じて提供します。次世代インテル® Atom™ プロセッサー、またはインテル® Arria® 10 FPGAを組み合わせた高性能なインテル® Xeon® プロセッサーの2つ選択肢を用意し、自動運転車の周囲の状況の認識、関連情報の統合、それら情報に基づく意思決定といった自動運転車に不可欠な機能を実現するための強力なコンピューティング能力を提供します。

 

  • インテル® GO™ オートモーティブ5G プラットフォーム

自動運転車に特化した業界初の5G対応開発プラットフォームを提供します。このプラットフォームを活用することで、2020年に予定されている5Gの実用化に先立って、幅広いアプリケーションや用途のテストと開発を行うことができます。

 

  • インテル® GO™ オートモーティブ・ソフトウェア開発キット(SDK)

深層学習用ツールキットなど、自動運転車特有の開発支援ツールを提供します。一貫性のある開発環境により、ハードウェアの性能を最大限に活用し、開発スピードを高速化します。

 

インテルは、自動車分野で長年にわたって多大な投資を行ってきましたが、今回のインテル® GO™の発表によりその取り組みをさらに加速させます。インテルの優れた技術は、これまでに49車種に採用され、そのうちの30車種以上がインテル ベースの自動車としてすでに一般道を走行しています。また、それほどご存じないかもしれませんが、何百という自動運転試験車にもインテルの技術が使用されています。

 

BMW社、Delphi社、Baidu社など、各業界の多くの大手企業が自社の自動運転車にインテルの技術を採用すると発表しています。実際にBMW社は本日、インテルとモービルアイ社と共同で、インテル® GO™ ソリューションを採用した約40台のBMW製自動運転車を2017年末までに一般道で試験走行させると発表しました。自動車メーカーやサプライヤーはこのソリューションを導入することで、5Gのような将来の技術にも対応可能な自動運転車を簡単に開発できます。

 

完全自動運転の実現には、5Gは欠かすことのできない要素の一つです。自動運転車は、突然の状況変化に対応し、そして車両を安全に誘導するために、膨大な量のデータを生成するだけでなく、膨大な量のデータを取り込む必要があります。現在の通信システムは、そのような膨大なデータ通信に耐えられるように設計されていません。5Gが実用化されることで、自動運転車に必要な通信速度、超低レイテンシ、自動車同士の通信を行う車車間(V2V)通信が可能になります。

 

自動運転車において5Gが果たす役割の重要性を踏まえ、インテルは本日、世界初のグローバル周波数対応5Gモデムを発表しました。サブ6ギガヘルツ(GHz)帯とミリメートル波(mmWave)の両方の帯域に対応するインテル® 5Gモデムは、コンパクトで低消費電力のチップキットを内蔵し、5ギガビット(Gbps)を超える通信速度と超低レイテンシなどの特長を通じて、自動運転車に必要とされる瞬時の状況判断を可能にします。

 

もちろん、データセンターの存在なくして完全自動運転車の実現はありません。データセンターは自動運転車の開発のすべてが始まる場所であり、自律走行アルゴリズムの開発、シミュレーション、習熟のための膨大なコンピューティング処理ができる唯一の場所でもあります。センサーによって感知された無数のデータを蓄積し、機械学習や深層学習によってアルゴリズムが開発され、シミュレーション、テスト、最適化を繰り返した後に自動運転車に搭載されます。

 

機械学習ワークロード向けに導入されているサーバーの97%以上に、インテル® Xeon® プロセッサーとインテル® Xeon Phi™ プロセッサーが搭載されており、開発環境と習熟、そして推定環境(スコアリング)で一貫性のあるプログラミング・モデルを導入することができます。自動運転車の一連のソリューションにも自動車、コネクティビティ、クラウドを連携させるインテルのアーキテクチャーを使用することで、同じような一貫性を維持することができます。通常、自動車を購入した場合、それは基本的には自律性のない静的なものですが、クラウドと連携して自ら継続的にアップデートする未来の自動運転車においては、この一貫性のあるプラットフォームが大きなメリットになります。

 

今回、自動車、コネクティビティ、クラウドを連携させる新たな開発ツールを発表したことで、インテルは本格的に完全自動運転の未来へと向かう高速道路に乗ったと言えます。高性能な車載コンピューティングから堅牢なクラウドや機械学習ソリューション、さらには高速無線通信に至るまで、インテルは自動運転車のあらゆる面において優れた技術と深いノウハウを持っています。またこれらにより、インテルは、自動運転車分野にコンピューティングという「頭脳」をもたらす唯一無二の存在となります。

 

完全自動運転車の将来展望について語る際に、私がとても情熱的に見えるかもしれません。しかし、私の生涯の間に、移動や輸送手段においてこれ以上に変革的な時代が来るとは考えられませんでした。そして、その変革的な時代の中心に自分がいることに興奮を抑えきれません。そうは言っても、結局、自動運転車がもたらすパーソナルな移動や輸送手段の変革は、私たちの想像の域を超えないものになるかもしれません。しかし私は、生涯の間にその変革が起こるところをを見てみたいと心から思っています。皆さんもそう思いませんか?

 

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