インテル
並列化の世界に「革新」をもたらす新アーキテクチャー
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーを発表
~ インテル® Xeon® プロセッサーとインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーとの相乗効果により、
ハイパフォーマンス・コンピューティングを革新 ~
2012 年 11 月 13 日
ニュース・ハイライト
- インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーとインテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリーとの相乗効果により、これまでにない先進の並列パフォーマンスを提供し、ハイパフォーマンス・コンピューティングの生産性と効率性を向上
- 優れたパフォーマンスと慣れ親しんだプログラミング・モデルにより、活発な開発コミュニティーや主要ハードウェア・メーカーからの幅広いサポートを通じて、デジタルコンテンツ制作者、開発者、科学者のハイパフォーマンス・コンピューティング利用を更に促進
- インテル® Cluster Studio XE 2013 などのツールによるアプリケーションの最適化を通じ、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは最高水準の並列性能による業界で最高のワット当たりの性能を実現すると同時に、インテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリーの生産性を大幅に向上
- スーパーコンピューターの性能ランキング「TOP500」に初登場したシステムの 91 %がインテルのプロセッサーを搭載。インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーベースでは今回最も電力効率に優れたスーパーコンピューターとなった「Beacon」(1 ワット当たり 2.44 ギガフロップス)など、7 つのシステムがランク入り
インテル株式会社(東京本社:東京都千代田区丸の内 3-1-1、代表取締役社長 吉田 和正)は、ハイパフォーマンス・コンピューティングの新時代を切り拓くインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーを発表しました。インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは、製造、医療・ライフサイエンス、エネルギー採掘シミュレーションなどの分野での革新的な発展を促し、従来にない先進の並列性能を提供します。重要な局面での意思決定のための高速な演算処理、シミュレーションは、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)と分析業務の需要を更に拡大させました。たとえば、具体的には正確な気候パターンの予測、エネルギー資源の効率的な採掘、疾病に向けた新薬の開発など、世界中のビジネスや研究で直面する重要で難しい様々な課題における意思決定などがあげられます。革新的なワット当たりの性能やその他の革新的な特長を備えたインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは、こうした課題に確実に対応し、研究所や大学にとどまらない HPC の利用拡大や生産性の向上を促進します。
インテル コーポレーション 副社長 兼 データセンター・コネクテッド・システム事業本部長のダイアン・ブライアントは「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは、科学研究とイノベーションを新たな次元へと推し進めるインテルの革新性を象徴すると同時に、エクサスケール・クラスのコンピューティングに向けたインテルの取り組みを改めて示すものです。インテル® Xeon® プロセッサー・ファミリーとインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの相乗効果により、これまでにない先進の性能、効率性、プログラマビリティーが提供され、高並列化されたアプリケーションにより広い応用範囲と規模を実現します。HPC 向けの新しい基盤となるこのテクノロジーを通じて、21 日先までの気象パターンの正確な予測ことから、疾病向けの新薬の開発まで、科学や産業における難しい様々な課題の解決が可能になります」と述べています。
インテル® メニー・インテグレーテッド・コア(インテル® MIC)アーキテクチャーをベースにしたインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは、既存のインテル® Xeon® プロセッサー E5-2600/4600 ファミリーとの相乗効果で、高並列化されたアプリケーション向けに先進の性能を提供します。インテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリーは、数多くの TOP500 システムにペタスケール級の性能(1 ペタフロップス)を提供している、HPC のペタスケール・システムの原動力となるプロセッサーです。インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは高並列化された処理を行い、遺伝子研究、石油・ガスの採掘探査、気候/気象モデルなど、幅広い科学研究や技術の分野でスーパーコンピューターが解答を導き出すことを支援します。インテルは、このインテル® Xeon® プロセッサー・ファミリーとインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの相乗効果で、ペタスケール級の 1000 倍にあたるエクサスケール級のコンピューティングを切り拓くと考えています。
共通のプログラミング・モデルによる開発期間と資源を節減
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは、インテル アーキテクチャー(IA)向けに提供されている開発者が慣れ親しんだプログラミング言語や並列モデル、技術、開発ツールを活用できます。ソフトウェア会社や IT 部門のソフトウェア開発者は、独自規格、あるいはハードウェアに依存したアクセラレーター向けプログラミング・モデルを新たに習得する必要は無く、並列コードをすぐに活用することができます。インテルでは、科学者やエンジニアがインテル® Xeon Phi ™ コプロセッサーの機能・性能を最大限活用できるよう、インテル® Parallel Studio XE やインテル® Cluster Studio XE などコードを最適化する開発ツールを提供しています。既に提供開始されているこれらのツールは、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーとインテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリーで共通のプログラム環境を用いてコードを最適化できます。これらのツールによって、アプリケーションは、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの数十コアの性能と、インテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリーのスレッドを効率的に利用することができます。
2 つのインテル® Xeon Phi™ コプロセッサー・ファミリーを発表
22nm(ナノメートル)プロセス技術と 3 次元トライゲート・トランジスターを採用したインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーでは、高並列 HPC のワークロードに最適な性能と最適な電力性能を提供する 2 つの製品ファミリーが展開されます。
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 3100 製品ファミリーは、科学生命・ライフサイエンスアプリケーションや金融工学シミュレーションなど、演算処理中心のワークロードに最適です。倍精度演算性能は 1,000 ギガフロップス(1 テラフロップス)以上、帯域幅 240GB/ 秒の GDDR5 メモリーを最大 6GB 搭載するほか、信頼性についても ECC(Error Correction Code)など数々の新機能を備えています。同ファミリーは、TDP(熱出力設計)300 ワット内で動作します。
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P は、低電圧動作でさらに優れた性能を提供します。倍精度演算性能は 1,011 ギガフロップス(1.01 テラフロップス)に達し、より高帯域幅の 320GB/秒の GDDR5 メモリーを 8GB 搭載しています。パッシブ冷却のもと TDP 225 ワットで動作し、高密度なコンピューティング環境として理想的な電力効率を実現し、デジタル・コンテンツ制作やエネルギー採掘シミュレーションなど、様々な HPC ワークロードが対象になります。同コプロセッサーは、早期から協業関係のある顧客向けに提供されており、第 40 回 Top500 でもすでに搭載システムがランク入りしています。
インテルでは、TACC(テキサス・アドバンスド・コンピューティング・センター)など、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの技術を早期利用する顧客向けに、専用のカスタム製品も追加提供します。これらの製品はインテル® Xeon Phi™ コプロセッサー SE10X とインテル® Xeon Phi™ コプロセッサー SE10P で、倍精度演算性能が 1,073 ギガフロップ、TDP が 300 ワットである点を除き、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P と同様の仕様です。
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの幅広い業界からのサポート
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーを搭載した製品を出荷予定のハードウェア・メーカー各社は、エイサー、Appro、エイスース、ブル、Colfax、Cray、デル、Eurotech、富士通株式会社、株式会社 日立製作所、HP、IBM、Inspur、日本電気株式会社(NEC)、クアンタ、SGI、Supermicro、Tyan など、50 社以上を予定しています。
スティーブン・ホーキング教授が率いるケンブリッジ大学の COSMOS ラボは、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー技術を採用した SGI スーパーコンピューターを導入し、早期から利用しています。スティーブン・ホーキング教授は「SGI が開発した我々の COSMOS スーパーコンピューターは、インテル最新のメニーコア技術であるインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーが搭載されたことを嬉しく思います。強力な性能と柔軟性を併せ持つ SGI UV2000 により、私たちはこれからも新発見に集中し、宇宙の解明に向けた世界規模の取り組みを推進できます」と述べています。
TOP500 にランクインした数多くのシステムがインテル・プロセッサーを採用
第 40 回 Top500 で発表されたスーパーコンピューターの 75%以上(379 システム)が、インテルのプロセッサーを搭載したシステムでした。また、今回 Top500 に初登場したシステムのうち、91%はインテル・プロセッサー搭載システムでした。また、2012 年 11 月版の Top500 には、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーを搭載した 7 つのシステムがランク入りしました。
- TACC の導入システム「Stampede」(本格稼動前)(2.66 ペタフロップ、7 位)
- NASA(米航空宇宙局)センターの気候シミュレーション・システム「Discover」(417 テラフロップ、52 位)
- インテルのシステム「Endeavour」(379 テラフロップ、57 位)
- ロシア科学アカデミー 共同スーパーコンピューター・センターのスーパーコンピューター「MVS-10P」(375 テラフロップ、58 位)
- NASA エイムズ・リサーチセンターのシステム「Maia」(212 テラフロップ、117 位)
- 南ウラル大学のシステム「SUSU」(146 テラフロップ、170 位)
- テネシー大学 計算科学研究所(National Institute of Computational Sciences)のスーパーコンピューター「Beacon」(110 テラフロップ、253 位)。このシステムはワット当たり 2.44 ギガフロップの性能をもち、第 40 回 Top500 で最も電力効率に優れたスーパーコンピューターでした。
第 40 回 Top500 の全レポートは、 www.top500.org をご参照ください。
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーに関する詳細な情報は http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/high-performance-computing/server-reliability.html をご参照ください。
今回発表された製品
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製品名(型番) |
出荷予定日 |
仕様 |
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インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P |
2013 年 1 月 28 日 |
最大コア数:60 クロック速度:1.053GHz GDDR5 メモリー速度:5.0GT/s メモリー容量:8GB メモリー帯域幅:320GT/s キャッシュ容量:30MB 熱設計電力:225W |
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インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 3100 製品ファミリー |
2013 年上半期 |
最大コア数:2013 年上半期公開予定 クロック速度:2013 年上半期公開予定 GDDR5 メモリー速度:5.0GT/s メモリー容量:6GB メモリー帯域幅:240 GT/s キャッシュ容量:25MB 以上 熱設計電力:300W |
インテルについて
シリコンの技術革新で世界をリードするインテルは、人々の仕事と生活をさらに豊かにする先進的な技術と製品を開発、イニシアチブを推進していきます。インテルに関する情報は、http://www.intel.co.jp で入手できます。
以上
* インテル、Intel ロゴ、Phi、Xeon は、米国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。
添付資料 <メーカー各社からのエンドースコメント>(社名 50 音順)
クレイ・ジャパン・インクは、インテル® Xeon Ph™ コプロセッサーの発表を歓迎致します。インテル® MIC アーキテクチャは性能、プログラミングの生産性、電力効率などの面に於いて高いレベルでバランスが取れているアーキテクチャで有り、これを革新的な Cray の最新スーパーコンピュータ Cray XC30™ と組み合わせる事により卓越した性能とスケーラビリティ、性能に対する電力効率、費用対効果をユーザに提供する事が可能になります。弊社では、今後共インテルとの密接な関係のもと、お客様への最適なソリューションの提供を続けて参ります。
クレイ・ジャパン・インク
代表取締役社長
中野 守 様
デル株式会社は、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの発表を歓迎いたします。弊社はインテルとの緊密な協力のもと、HPC におけるお客様のニーズに積極的に対応しています。例えば、米国 Texas Advanced Computing Center(TACC)が設置した新しいスーパーコンピュータ「Stampede」において、Dell PowerEdge™ C8220X にインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーを導入し、ペタスケール級のコンピュータサイエンスをサポートしています。今後も様々な分野において、高度に並列化された計算主体のワークロードの実現を支援するため、PowerEdge サーバの主要モデルで、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの迅速な採用を進めてまいります。
デル株式会社
マーケティング統括本部 統括本部長
原田 洋次 様
日本アイ・ビー・エム株式会社は、インテル® MIC アーキテクチャーに基づくインテル® Xeon Phi ™ コプロセッサーの発表を歓迎します。本日発表のインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーを搭載する IBM System x iDataPlex dx360 M4 を、長年にわたる並列化モデルの知見とともに提供し、柔軟なプログラミング・モデルを活用することで、アプリケーションの実行や開発の効率化を支援します。今後もインテルと緊密に協力し、最適なソリューションを提供していきます。
日本アイ・ビー・エム株式会社
理事
システム製品事業 システム X 事業部長
小林 泰子 様
日本 SGI 株式会社は、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの発表を歓迎いたします。
弊社では、SGI® UV、SGI® ICE X、SGI ® Rackable™ Rackmount Servers の各サーバー製品に、高度な並列計算を実現するインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーを採用いたします。これにより、大規模で複雑なモデルやデータセットを効率的に計算することが求められる科学技術計算やエンジニアリングアプリケーションなどの分野で、新たなソリューションをご提供できるようになることを確信いたします。弊社では、今後ともインテルとの緊密な協力のもと、お客様のより良いシステム構築をご支援させて頂きます。
日本 SGI 株式会社
常務執行役員
マーケティング&テクノロジー統括本部長
田坂 隆明 様
日本電気株式会社は、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの発表を歓迎いたします。
弊社においては、大規模でリアルタイムの画像処理などの超並列処理に向いたアプリケーションの新たな需要を取り込むべく、今回の新製品を採用した Express5800 シリーズを新たに製品化いたします。また、HPC クラスタソリューション LX シリーズにおいても、新製品を採用したソリューションを提供してまいります。弊社では、今後ともインテルとの緊密な協力のもと、お客様への最適なソリューションの提案を進めてまいります。
日本電気株式会社
執行役員
丸山 隆男 様
日本ヒューレット・パッカード株式会社は、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの発表を心から歓迎いたします。今日の高性能計算(HPC)システムでは、あくなき演算性能の向上と同時に、環境性能の向上もお客様の重要課題となっております。このような課題に対して、弊社は省電力と高い運用管理性を有する“自働サーバー”「HP ProLiant サーバー Generation 8」をご提供し、最適な HPC システムの構築を実現してまいりました。今回発表されたインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーにより、HP ProLiant サーバーが、さらなる演算性能と環境性能の両立を実現するソリューションとしてお客様に貢献できるものと確信しております。
日本ヒューレット・パッカード株式会社
執行役員
インダストリスタンダードサーバー事業本部 事業本部長
林 良介 様
日立製作所は、インテル株式会社による「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー」の発表を歓迎いたします。日立製作所はインテルのプロセッサーを搭載する PC クラスタシステム向けサーバとして HA8000-tc シリーズを従来より提供しております。今回の「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー」の発表に伴い、さらに優れたノード性能と、省電力性を実現できると考えております。高速ネットワーク InfiniBand FDR と組み合わせることなどによって、ハイパフォーマンスな省電力 PC クラスタシステムを HPC 市場のお客様にお届けできることをうれしく思います。
株式会社日立製作所
情報・通信システム社
IT プラットフォーム事業本部 開発統括本部 事業主管
森山 隆志 様
富士通株式会社は、インテル株式会社のインテル® MIC アーキテクチャーをベースにした新製品、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーを心から歓迎致します。今後成長が期待できる HPC 分野で、弊社は長年蓄積してきた HPC のノウハウやテクノロジーが、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーと相乗効果をもたらし、HPC 市場の拡大と新たな市場開拓につながることを期待しております。
富士通株式会社
IA サーバ事業本部 本部長
遠藤 和彦 様
