インテル コーポレーション、インテル・ラボの共同研究により技術的進歩を加速し、将来のコンピューティング技術を開発
~ 年次 R&D イベントで新しい研究と共同活動の成果を発表 ~
2011 年 6 月 8 日
<ご参考資料>
* 2011 年 6 月 7 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。
ニュース・ハイライト
- インテル・ラボとして 2 番目となる「インテル・サイエンス・テクノロジー・センター(ISTC)」をカリフォルニア大学バークレー校に新設し、セキュア・コンピューティングを重点研究
- ビジュアル・コンピューティング、セキュリティーと認証、ユーザー体験、クラウド・コンピューティングなど、世界各地で進められている 35 件以上の研究プロジェクトを展示
- インテル・ラボが 2 つのオープンソース・ソフトウェア・パッケージを発表:仮想空間などの 3D ウェブ・アプリケーションの最大参加者可能数を 20 倍以上に増やす分散シーン・グラフ・パッケージ、およびインテル・ベースのシステム上で写真品質の画像レンダリング速度を 2 倍に向上させる高度なレイ・トレーシング・パッケージ
インテル コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)は、本日、報道関係者、学界、産業界の協力企業、そして顧客企業にインテル・ラボの研究成果を紹介する第 9 回「リサーチ@インテル・デイ」イベントを開催し、最高技術責任者(CTO)のジャスティン・ラトナーが、将来のテクノロジーの変革に貢献する 35 件以上の進行中の研究プロジェクトを公表しました。
これらのプロジェクトの多くは、インテルのさまざまな部門と学界および産業界の協力企業との共同研究の成果です。またラトナーは、新しい共同研究のフレームワークであるインテル・サイエンス・テクノロジー・センター(ISTC)を複数の大学とともに設立し、セキュリティーに重点を置いた研究開発を行なうことを発表しました。
セキュア・コンピューティングを中心に研究開発を進めるインテル最新の ISTC は、カリフォルニア大学バークレー校に拠点を置き、カーネギーメロン大学、ドレクセル大学、デューク大学、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校との共同研究も含まれます。
インテルが本年 1 月に発表した、今後 5 年間で 1 億ドルを大学での研究の拡充とイノベーションを加速させるために拠出する ISTC プログラムの一環として、このセンターには 1,500 万ドルが拠出されます。
ビジュアル・コンピューティングを研究テーマにする最初の ISTC と同様に、セキュア・コンピューティングに重点を置いた今回の ISTC でも、大学の思想的指導者とインテルの緊密なコラボレーションが図られます。
ラトナーは「インテルと UC バークレーの共同研究責任者は、米国内の優れた才能を持つ研究者のチームを率い、コンピューターのセキュリティーに関する今日の最も難解な課題に取り組んでいます。インテル、教授、大学院生の研究者は多岐にわたる分野において横断的なコミュニティーを形成し、コンピューティング・テクノロジーにおいて最も困難な領域の 1 つであるセキュリティーに関して革新的な技術進歩を目指します」と述べています。
今回新設された ISTC は、パーソナル・コンピューターをマルウェアから保護する技術、モバイル・デバイスの保護(個人データの保護や、デバイスへの安全なデータ・ダウンロード)、サードパーティー製アプリケーションの利用など、今後 5 年間にさまざまな分野の研究に取り組みます。研究者たちが挑戦するもう 1 つの課題は、さまざまなウェブに拡散して保存されている個人データの保護についてです。今日、人々は各種サービスへの登録のため、インターネットを介して個人データを共有します。一度アクセスを許可した個人データをユーザーが確実に管理することはほとんどできません。新しい ISTC では、人々が個人情報データをより管理できるようにし、より安全に扱うための方法を探ります。
現在研究中の“未来の技術”
「リサーチ@インテル・デイ」イベントでのデモンストレーションでは、ビジュアル・コンピューティング、セキュリティーや認証、ユーザー体験、クラウド・コンピューティングなどの各分野の発展を促進し、インテルと産業界および学界のパートナーとの間で進められている共同研究活動の成果が紹介されました。公表された研究・成果の一部を以下に紹介いたします。
- 暗号処理を対象とした「Unleashing the Potential of Intel ® Processor Graphics」(インテル® プロセッサー・グラフィックスの潜在能力の最大活用)では、第 2 世代 インテル® Core™ プロセッサー・ベースのプラットフォームの導入によって、セキュリティー対策をより迅速に、より効率的に実現するための方法のデモンストレーションを行いました。
- 「Authentication of the Future」(未来の認証技術)では、信頼できるクライアントと最新の認証およびユーザー・プレゼンス技術とを組み合わせ、ウェブ・ベースのサービスによって個人情報をローカルに確立および確定することで、個人情報の漏洩を防ぎ、セキュリティーとユーザー体験を向上させます。
- 「Magic Mirror」(マジックミラー)では、最新のファッションに身を包んだリアルなアバターによる仮想ショッピング体験を紹介しました。このデモでは、ジェスチャーにより 3D のアバターがリアルタイムに反応し、洋服などを選択することができます。
- 「Steerable Sound」(可変式サウンド)では、最高品質の音響再生能力を実現するだけでなく、伝統的なアコースティック楽器に類似した、ダイナミックで、可変式のサウンドを作り出す球体のスピーカーを展示しました。
- 「Automatic Classroom Collaboration」(自動教室コラボレーション)では、インテル・ベースのクラスメイト PC を使って、自動的に生徒たちが共同活動用のグループを作る方法を紹介しました。近接検出技術を通じて、近くにあるクラスメイト PC を検出し、近くにいる生徒同士で自動的にグループを作れるようになります。ボタンをクリックするだけで、生徒たちはグループを作り、協力してプロジェクトを進めたり、クイズ大会をしたり、あるいは競い合うことができます。
- 「Wireless Energy Sensing Technology」(無線エネルギー検知技術: WEST)は、操作の簡単なプラグイン機器により、パターン認識を用いて、家庭内での電気機器のオン/オフの状態を知ることができます。シンプルなアプリケーションを通じて、さまざまな種類の電力使用状況のレポートを閲覧し、電力消費をより効率的に管理することができます。
- 「Many-Core Applications Research」(メニー・コア向けアプリケーションの研究)のコミュニティーでは、48 個のコアを搭載したインテル・ラボのシングルチップ・クラウド・コンピューターの研究用チップを使って進められている、全世界 80 以上の研究機関における未来のソフトウェアの研究活動を紹介しました。
インテル・ソフトウェア・ソースコードの開示
産業界および学界を横断した連携を強化する戦略の一環として、インテル・ラボは、分散シーン・グラフ・3D インターネット技術のソースコードを開示すると発表しました。このソースコードは、オープンソースの仮想世界シミュレーターである OpenSim の強化を目指した現在進行中の取り組みの一つです。今回のソースコードによって開発者は、最大参加可能人数を現在の 100 名未満から、数千人(20 倍以上の改善)に増やし、オンラインでプレイまたは作業することができる仮想領域を構築することができます。仮想環境には、エンターテイメントや教育からソーシャル・ネットワーキングまで、さまざまな用途があります。インテルでは、複数の参加者による大規模な「ゲーム」を使用して、さまざまな災害シナリオでの初期対応訓練を行う、この技術の使用例を公開しました。
さらに今月、インテル・ラボは、研究者および開発者に対して、最新のオフライン・レイトレーシングのソースコードを公開する予定です。レイトレーシングとは、想像上の光線をトレースし、オブジェクト全体のどの部分がどのように光を発しているかを識別することによって写真品質の画像を作成するコンピューター・グラフィックスの手法です。インテルはこのコードによりインテル・ベースのシステム上で、処理を最大 2 倍にまで向上させる方法を紹介しました。この先進のレイトレーシング・コードは専門家の使用を想定しており、以前に発表した、インテルのゲーム向けリアルタイム・レイトレーシング・プロジェクトとは異なる活動です。このコードの商業的な用途は、自動車の設計や映画の製作、新しい建築設計の視覚化などを期待しています。
インテルについて
インテルは、革新的なコンピューティング技術で世界をリードする企業です。インテルは、仕事や生活で利用される様々なコンピューティング機器の基礎となる重要な技術を開発しています。インテルに関する情報は、http://www.intel.co.jp で入手できます。
以上
* Intel、インテル、Intel Core、Intel ロゴは、米国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。
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