インテル ラボ、あらゆるコンピューティング機器がつながるワイヤレスの未来を研究開発

インテル ラボ

あらゆるコンピューティング機器がつながるワイヤレスの未来を研究開発

2012 年 9 月 14

<ご参考資料>

* 2012 年 9 月 13 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。

ニュース・ハイライト

  • インテル ラボは、初めて単一チップに完全デジタルの WiFi ラジオ機能と他のデジタル回路を集積して、デモを実施。あらゆる機器の接続に必要とされる微細化と低消費電力化を実現へ
  • 新しい生体認証技術を用いて、パスワード入力を省き、クラウド・サービスへのより安全にアクセスする方法を実演
  • 最新の WiFi 規格である WiGig により、機器間の接続をワイヤレス化し、ケーブル数を大幅に削減
  • ベライゾン、中国移動、シスコとともにシステム効率化とユーザー体験の改善に向けた新しい技術を共同研究

インテル コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)の最高技術責任者のジャスティン・ラトナーは、サンフランシスコで開催中の開発者向け会議「インテル・デベロッパー・フォーラム(IDF)2012」で講演を行い、「コンピューティングを行うものは、将来、すべてが接続されます。インテル ラボでは、最もシンプルな組込み型センサーから最先端のクラウド・データセンターまで、すべてのコンピューティング機器をケーブルを用いることなく接続する手法を研究開発しています」と述べました。

ラトナーは講演で、“ムーアの法則ラジオ(Moore’s Law Radio)”と称し、完全デジタルの WiFi ラジオの実演を初めて披露しました。ラトナーは、完全デジタルのラジオは、ムーアの法則に従い、トライゲート技術を採用したインテル最新の 22nm(ナノメートル)プロセス技術のように、微細化、低消費電力化を推進すると説明しました。完全デジタルのラジオの実装は、スマートフォンやタブレット端末向け SoC の設計で最も期待される要素です。小型化と低コストを実現するデジタル・ラジオの集積化は、携帯機器、さらには、センサーを備え相互に通信/データ交換し、遠隔操作が可能な家電機器のような“あらゆるモノのインターネット(The Internet of Things)”まで、数多くの新しい応用製品を創出します。

ラトナーは続けて、ミリ波帯を使用し、5Gbps 以上の広帯域伝送を可能にする次世代ワイヤレス標準規格「WiGig」の説明を行いました。WiGig 規格は、業界全体の取り組みとして進められており、既存の WiFi 規格を基に 60GHz 帯をサポートする数々の独自無線技術の集約を目指しています。

ラトナーは「高速通信である WiGig により、これに対応した Ultrabook™ システムやタブレット端末、スマートフォンはケーブルを用いることなく、ワイヤレスで相互につなぐことが可能になります。さらに、複数のディスプレイも同時に接続することができます」と述べています。

クラウドにつながる端末の利便性向上とバッテリー持続時間の延長

機器がスリープ状態でもメール受信やソーシャル・メディアの更新が行えることをユーザーは願っています。この常時オン、常時接続の機能を Ultrabook™ プラットフォームで実現するインテル® スマート・コネクト・テクノロジーは、着信パケットの受信に必要な時だけ Ultrabook™ を起動させ、受信後はスタンバイ・モードに戻るため、バッテリー持続時間を延長させます。

ラトナーは、ファイル転送やビデオ・ストリーミングを含むトラフィックが活発な場合でも、インテル® スマート・コネクト・テクノロジーが効力を発揮することを紹介するために、クラウドと端末との通信をより効果的に行う“Spring Meadow”という技術を紹介しました。Spring Meadow は、インバウンドのネットワーク・トラフィックを事前処理してトラフィックを制御します。Spring Meadow は、ホスト側のプロセッサーをより効率的に利用することで、システム性能を損なうことなく低消費電力の動作状態を維持できるようになります。

パスワード入力の手間を省きながらもセキュリティーを強化

パスワード入力によるアクセス保護は、今後も一般的な手法として使用されますが、機密性の高い情報に対しては便利とは言えません。インテル ラボは、従来のパスワード入力を置換するセキュリティー手法として、クライアント・ベースのオーセンティケーション技術を新たに開発しました。この手法は、従来のパスワード入力を置換するだけでなく、銀行口座、株式資産、その他のクラウドに保存された個人情報へのアクセスを劇的に簡素化すると同時に、高速化します。

このテクノロジーは、生体認証機能を利用し、Ultrabook™ やスマートフォンなどの端末で一度認証を行うだけで、その端末を通じて複数のクラウド・サービスに対しても自動的に認証を行います。ユーザー固有の手のひらの静脈パターンを読み込むことで、ユーザーは直接、銀行口座やソーシャル・ネットワーク、または安全性の高いサービスにアクセスできます。また、プレゼンス・モニター機能(presence monitoring capability)が提供されており、ユーザーがデバイスの電源を落とすと機器をロックし、サービスへの接続を保護します。再度、新たに生体認証スキャンを実施すると、プラットフォームのロックを解除し、サービスへの安全な接続が再開され、ロック前の作業を再開できます。一連のプロセスは実質的に透過的かつ簡単に利用でき、そしてさらに優れた安全性を実現しています。

クラウドベースの無線アクセス・ネットワークが、無線ブロードバンドの未来を切り拓く

ラトナーは、中国移動(China Mobile)の研究開発部門である中国移動研究所(China Mobile Research Institute)のチーフ・サイエンティストの Chih-Lin I 博士を講演に迎え、本格的なクラウド無線アクセス・ネットワーク(Cloud Radio Access Network:C-RAN)の設計、試作に向け、インテル ラボと中国移動の研究協力について話しました。C-RAN は携帯電話通信基盤である従来の無線アクセス・ネットワーク(Radio Access Network:RAN)に代わるもので、既存の基地局設備をデータセンターに移動させる必要が無く、ソフトウェア制御の無線アプリケーションを動作させるインテル・プロセッサー搭載の標準的なサーバーで代替できます。Chih-Lin I 博士は、C-RAN テクノロジーは、無線サービス・プロバイダーの関連投資コストや運用コストを劇的に削減すると同時に、回線ピーク時であっても接続がより安定するため、優れた水準の無線サービスをユーザーに提供すると説明しました。

またラトナーは、「ビデオ・アウェア・ワイヤレス・ネットワーク」(Video Aware Wireless Network:VAWN)と呼ぶ研究分野についても語りました。この VAWN は、サービス・プロバイダーとユーザーの双方が恩恵を受ける最新の無線研究です。また VAWN は、インテル、シスコ、ベライゾンの各社の共同研究プログラムにおける注力分野でもあります。シスコが発表したビジュアル・ネットワーキング・インデックスという調査資料によると、モバイルを通じた映像データ量は、この先の 5 年間で劇的に増加することが見込まれています。新しい技術革新が行われない場合、無線ネットワークはひっ迫し、そして映像品質が制限される可能性があるとしています。VAWN は無線ネットワークでの映像のストリーミング回線の容量を強化し、同時にエンド・ツー・エンドのネットワーク性能を最適化することで、利用者の映像体験を改善します。

インテルについて

 インテルは、革新的なコンピューティング技術で世界をリードする企業です。インテルは、仕事や生活で利用される様々なコンピューティング機器の基礎となる重要な技術を開発しています。インテルに関する情報は、http://www.intel.co.jp で入手できます。

以上

* Intel、インテル、Intel ロゴ、Ultrabook、Intel Core、Atom は、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションの商標です。

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