基幹業務システム向けにインテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台を発表
2010 年 2 月 9 日
- グローバル 100 企業の 80%がインテル® Itanium® 搭載サーバーを基幹業務システムに採用
- 前世代製品に比べ 2 倍以上のパフォーマンスを実現 *1
- 最大 8 倍のシステム・インターコネクト帯域幅、最大 5 倍のメモリー帯域幅、最大 7 倍のメモリー搭載容量をサポートすることにより、増えつづけるニーズに対応
- プロセッサーおよびプラットフォームにおける信頼性、可用性、保守性の向上により基幹業務システム環境をさらにサポート
- インテル® Xeon® プロセッサーとの共通プラットフォーム・コンポーネントが革新を加速し、設計や製造の効率化、柔軟性をシステム・メーカーに提供
インテル株式会社(東京本社:東京都千代田区丸の内 3-1-1、代表取締役社長 吉田 和正)は本日、インテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台(開発コード名:Tukwila)を発表しました。今回発表の製品は、前世代製品と比べ 2 倍以上パフォーマンスを向上し、グローバル 100 の 80%の企業が基幹業務システムに採用するインテル® Itanium® プロセッサー・ベースのプラットフォームにさらなる拡張性と信頼性を提供します。
市場調査会社のガートナー・グループは、今後 5 年間に IT データ量が 650%増大すると予測しており、企業はますます強力で拡張性に優れたサーバーを求めています。インテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台はこのニーズに対応するため、前世代製品に比べ 2 倍の 4 コアを搭載しており、インテル® ハイパースレッディング・テクノロジーによりプロセッサーあたり 8 つのスレッドを扱え、大容量のキャッシュメモリー、最大 8 倍のシステム・インターコネクト帯域幅、最大 5 倍のメモリー帯域幅、業界標準の DDR3 コンポーネントの採用、最大 7 倍のメモリー容量をサポートします。
企業の基幹業務には、全てのプラットフォーム・コンポーネントにおいて高可用性を実現する機能が要求されます。インテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台は、プロセッサーおよびインテル® QuickPath インターコネクト・テクノロジー、メモリー・サブシステムにまで、最新の信頼性、可用性、保守性(RAS)機能を採用することにより、世界最高水準の復元力(Resiliency)を実現しています。
最新プロセッサーの先進のマシン・チェック・アーキテクチャー(MCA)は、ハードウェア、ファームウェア、オペレーティング・システム(OS)上のエラーを検出し、データ破損のリスクを軽減し、通常であれば回復不可能となりうるエラーからの回復を可能にしています。
インテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台は、第 2 世代インテル® バーチャライゼーション・テクノロジーを搭載し、パフォーマンスと I/O の効率化を向上します。インテル® 7500 チップセットは仮想マシンに I/O デバイスを直接割り当て、さらなる効率化を実現します。
インテル コーポレーション インテル・アーキテクチャー事業本部 副社長 兼 データセンター事業部長のカーク・スカウゲンは「インテルは新時代の基幹業務コンピューティングの提供を約束します。グローバル 100 企業の 80 パーセントが、最も要求の高いワークロードにインテル® Itanium® プロセッサー搭載サーバーを採用することを誇りに思います。インテルは 2 倍以上のパフォーマンス向上を顧客に提供する、本日のインテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台の発表とともに、基幹業務セグメントにおいてもムーアの法則をさらに発展させます」と述べています。
プラットフォームの活用延長
インテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台を採用したシステムは、既存のソフトウェアとバイナリ互換性を維持しており、ソフトウェアの最適化を行なうことなく大幅なパフォーマンス向上を実現することができます。
次世代のインテル® Itanium® プロセッサー(開発コード名:Poulson)には、最新のマルチコア・アーキテクチャー、インストラクションおよびハイパースレッディングの強化、新しい信頼性機能などが追加されます。
現在開発段階にある Poulson および将来のインテル® Itanium® プロセッサーは、今回発表のインテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台を搭載したシステムやソフトウェアと、ソケットおよびバイナリ互換が維持できるように設計されています。顧客はコンポーネントを更新することで、ソフトウェアの再コンパイルをすることなくパフォーマンスや機能を拡張し、基幹業務システムの強化や導入を容易に行なうことが可能です。
インテル® Xeon® プロセッサーとの共通プラットフォーム・コンポーネントが革新を推進
インテル® Itanium® プロセッサー 9300 番台は今後発表予定の MP 向けインテル® Xeon® プロセッサー(開発コード名:Nehalem EX)とインテル® QuickPath インターコネクト、インテル・スケーラブル・メモリー・インターコネクト、インテル® 7500 スケーラブル・メモリー・バッファー(業界標準の DDR3 メモリーを活用)、共通の I/O ハブ(インテル® 7500 チップセット)などいくつかのプラットフォーム・コンポーネントを利用することができます。共通コンポーネントは革新を加速し、設計や製造を効率化、顧客は相互のアーキテクチャー上で仮想化、管理機能、電力および熱管理ツールを使用することが可能になります。
インテリジェントな電力効率化
拡張されたデマンド・ベース・スイッチング(DBS)は、プロセッサーの動作レベルが低い時に消費電力を低減します。インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーは自動的に作業負荷を検知し、必要に応じてパフォーマンスを向上し、必要ない場合には消費電力を低減します。
製品仕様と価格
製品名 | 動作周波数 (GHz) |
L3 キャッシュ (MB) |
インテルQPI (GT/s) |
TDP(W) | インテル® ターボ・ ブースト・ テクノロジー |
インテル® ハイパー・ スレッディング・ テクノロジー |
コア数 | 価格(円) (1 千個受注時 1 個当り) |
インテル® Itanium® プロセッサー 9350 |
1.73 | 24 | 4.8 | 185 | 対応 | 対応 | 4 | 354,380円 |
インテル® Itanium® プロセッサー 9340 |
1.60 | 20 | 190,120円 | |||||
インテル® Itanium® プロセッサー 9330 |
1.46 | 155 | 190,120円 | |||||
インテル® Itanium® プロセッサー 9320 |
1.33 | 16 | 149,030円 | |||||
インテル® Itanium® プロセッサー 9310 |
1.60 | 10 | 130 | 非対応 | 2 | 87,350円 |
インテルについて
シリコンの技術革新で世界をリードするインテルは、人々の仕事と生活をさらに豊かにする先進的な技術と製品を開発、イニシアチブを推進していきます。インテルに関する情報は、http://www.intel.co.jp で入手できます。
以上
* Intel、インテル、Intel ロゴは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションの商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。
*1 HP 社が SPEC.org に提出したインテル® Itanium® プロセッサー 9350(1.73GHz, 24MB L3 キャッシュ)搭載サーバーによる SPECint_rate2006base および SPECfp_rate2006base の測定結果