凸版印刷、インテル、ビットウェイ 電子書籍市場の拡大協力で合意
~ ビットウェイは凸版印刷とインテル キャピタルの投資を受け新会社を設立、電子書籍ストア「BOOKLIVE !」を開始 ~
凸版印刷株式会社
インテル株式会社
株式会社ビットウェイ
2011 年 1 月 20 日
凸版印刷株式会社(代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)、インテル株式会社(代表取締役社長 吉田和正、以下 インテル)、および凸版印刷の子会社である株式会社ビットウェイ(代表取締役社長:小林泰、以下 ビットウェイ)は、電子書籍市場の早期拡大へ向け協力することで合意しました。
ビットウェイは、凸版印刷、およびインテル コーポレーションがグローバルに展開する投資部門のインテル キャピタルから第三者割当増資を通じた投資を受ける予定です。第三者割当増資による投資の詳細は公表されていません。この調達資金をもとにビットウェイは電子書籍事業を強化するため、株式会社 BookLive(以下、ブックライブ)を新たに設立し、クラウド型電子書籍ストア「BookLive !」の運営を 2011 年 2 月上旬より開始します。
凸版印刷は、今回の投資を通じて、ビットウェイを中心とした電子書籍事業の強化を図り、さらに本事業で蓄積したビジネスプラットフォームを他の市場(流通、通販、教育など)へも展開していきます。
ビットウェイは、電子書籍市場に向けてトッパングループとして、デジタル・コンテンツ流通プラットフォームの提供、および取次事業などを主に担っていきます。ビットウェイは、今後市場の拡大が期待される電子書籍の流通事業を強化します。すでに株式会社ブックリスタとも連携しておりますが、さらに株式会社紀伊國屋書店やシャープ株式会社などが提供する電子書籍事業へも対応する方向で協議しております。
インテルは、高性能かつ電力効率に優れたマイクロプロセッサーの普及を通じて、急速にデジタル化が進展した写真や音楽、映像を快適に利用する環境を実現してきました。今回の事業協力では、書籍のデジタル化、その流通と利用をさらに促進し、新たな市場の創造に貢献する計画です。インテルは、ブックライブの事業において、電子書籍プラットフォーム環境の構築や、電子書籍のビューア(閲覧アプリケーション)の開発などについて技術協力を行なう予定です。
今回の出資を受け、ビットウェイは新会社のブックライブを設立します。ブックライブは、クラウド型の電子書籍配信プラットフォームを構築し、電機メーカーなどとの協業により、パソコンをはじめ、電子書籍専用端末、タブレット端末、スマートフォンなど、あらゆる端末に対応する共通 ID によるクラウド型電子書籍ストアを実現し、電子書店事業を主に担っていきます。
ブックライブは、さらに雑誌コンテンツの配信において、出版社との協業で動画や CG、広告との連動など、新しい表現手法や販売方法の確立を目指します。また、株式会社日経 BP との協業により、同社の持つ高度な編集ノウハウを活かした新しい電子雑誌の開発をおこなう予定です。
また、今後の展開として凸版印刷、インテル、ビットウェイの 3 社は、デジタルサイネージや教育・教材市場などの分野でも、事業拡大に向けた協力を検討する予定です。
【コメント】
■凸版印刷株式会社 常務取締役 大湊 満
「電子書籍コンテンツやソフトウェア開発の取り組みだけでなく、インテルとの協業によりハードウェアやシステム開発まで、消費者にとってより魅力的なサービスをトータルにご提供できると考えております。」
■インテル株式会社 取締役副社長 宗像 義恵
「日本でも毎年、膨大な量の書籍や雑誌が発行されており、デジタル化によって書籍の表現手法や提供手段は大きく変革する可能性があります。インテル® Core ™ プロセッサーやインテル® Atom ™ プロセッサーを搭載する多様な機器がインターネットに接続され、より魅力的な電子書籍市場を創出するうえで、インテルの最新技術が有効に利用されることを期待しています。」
■インテル キャピタル 代表 アービンド・ソダーニ
「日本は PC、携帯電話、家電などのデジタル機器の分野で、世界に先駆けて画期的な技術や利用モデルを創造してきました。今回のビットウェイへの投資も、インテル・アーキテクチャー(IA)に基づく多種多様なデジタル機器を活用し、日本において革新的な電子書籍市場を創造していくためのものです。」
■株式会社ビットウェイ 代表取締役社長 小林 泰
「トッパングループが提供する電子書籍サービスとインテルが有するコンピューティング技術を活かし、新しい電子書籍配信プラットフォームを構築していきます。ビットウェイは、お客様により多くのコンテンツとの出会いをご提供することで、電子書籍市場の拡大に貢献して参ります。」
【新会社の概要】(予定)
会社名:株式会社 BookLive (英文表記: BookLive Co. Ltd.)
設立日:2011 年 1 月 28 日
出資金:32 億円(資本金:16 億円、資本準備金:16 億円、出資比率:ビットウェイ 100 %子会社)
代表取締役社長:淡野 正 (あわの ただし、現職:ビットウェイ 常務取締役)
【新会社の主な事業】
○電子書籍ストア「BookLive !」の運営を行い、消費者への様々な端末を通した電子書籍の配信
・クラウド型電子書籍配信プラットフォームの構築
・ビットウェイの携帯電子書籍事業のノウハウを活かしたサイト構築、マーケティング、プロモーション
・定期購読サービスの提供
・クラウド型電子書籍ストアサービスの提供
○電子書籍コンテンツにおける多彩な表現手法の確立
インテルとの協力関係により、インテル® Core ™ プロセッサーやインテル® Atom ™ プロセッサーなどのマイクロプロセッサーの最新機能を活かした高度な表現手法の開発
○電子書籍用ビューアの開発
・主に流通しているフォーマットや OS に適合した統合ビューアの開発
【電子書籍配信ストア「BookLive !」 について】
○サービス開始: 2011 年 2 月上旬に、PC および Android 対応端末向けの電子書籍配信サービスを開始予定
○コンテンツ数: コミック・小説・実用書などを中心にサービス開始時に約 3 万点
○今後の取り組み
・雑誌や写真集など取り扱い分野を拡充させ、取り扱い点数を 2011 年春までに 10 万点に増やす予定です。
・ さらに、今回のインテルとの技術協力や、他の電機メーカーとの協業により、電子書籍の利用に最適化された「BookLive !」の独自端末の開発も検討していきます。
・2015 年に売上で約 600 億円を見込んでいます。
【「BookLive !」 賛同企業】 (50 音順)
○出版社:
・株式会社講談社 代表取締役副社長 野間 省伸様
・株式会社集英社 専務取締役 鳥嶋 和彦様
・株式会社小学館 取締役 大西 豊様
・株式会社新潮社様
・株式会社日経 BP デジタル事業局長 執行役員 中島久弥様
・株式会社文藝春秋 代表取締役社長 平尾 隆弘様
なお今回、以下のように賛同のコメントをいただきました。
株式会社日経 BP デジタル事業局長 執行役員 中島久弥様
「電子書籍分野では老舗のビットウェイとトッパングループが総力をあげて推進される電子書籍事業なだけに大いに期待いたしております。今後のご計画では、雑誌の取り扱いだけでなく、定期購読のシステムもあるようです。また、電子書籍専用端末も構想されており、他の電子書店には無い魅力を感じます。弊社としてもご期待に添える商品を供給していきたいと思います。」
○電機メーカー:株式会社東芝、日本電気株式会社、オンキヨー株式会社、ASUS JAPAN Inc.、Dell Japan Inc.、HTC Corporation、LG Electronics JAPAN Inc.、Samsung Electronics Co.,Ltd.
なお今回、以下のように賛同のコメントをいただきました。
株式会社東芝 デジタルプロダクツ&ネットワーク社 社長 深串 方彦様
「BookLive との協業により、当社は国内でも立ち上げる電子書籍ストアに大いに期待しています。また、電子書籍の音声読み上げ機能を搭載した PC やタブレットなど新しい端末の投入も積極的に進め、電子書籍の利便性を高めてまいります。」
日本電気株式会社 取締役執行役員常務 國尾 武光様
「昨年、大きな動きが始まった電子書籍市場では、今年は更に対象とするコンテンツも拡がり、それに伴って、様々なサービス、様々な端末がそれらを利用されるお客様に新しい価値を提供していくと考えています。今回打ち出された取り組みは、このような電子書籍市場に対して、その動きを一層加速するものとして強く期待しています。」
オンキヨー株式会社 代表取締役社長 大朏宗徳様
「オンキヨーは PC やタブレット端末の新しい利用シーンを創出する、電子書籍市場の拡大に向けた今回の取り組みを歓迎いたします。当社は、魅力的な製品の提供を通し、お客様に驚きと感動を与えることができる新しい価値提案を行って参ります。」
ASUS JAPAN Inc. PC 事業部 PC 事業部長 Emilie Lu 様
「ASUS は電子書籍ストア『 BookLive ! 』の設立を歓迎します。ユーザー様にデジタルコンテンツをより一層楽しんで頂くために、より斬新で良い製品を提供する所存です。」
HTC Corporation 様
「HTC Corporation は、株式会社 BookLive 様の『 BookLive !』に関する発表を心より歓迎し、事業の発展と成功を期待しております。電子書籍サービスは、新たなライフスタイルであり、そのサービスを享受するために端末は重要な役割を担います。今後も新たなサービス発展に貢献し、より快適なお客様のモバイルエクスペリエンスを追及して参ります。」
以上
* Intel、インテル、インテル Core、インテル Atom、Intel ロゴは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションの商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。
<参考資料>
【凸版印刷について】
トッパンは創業の 1900 年より培ってきたノウハウ・技術力である「印刷テクノロジー」を活かして、証券・カード、商業印刷、出版印刷、パッケージ、高機能部材、建装材、ディスプレイ関連、半導体関連の 8 部門で多彩な事業を展開しており、新しい需要を自ら開拓する「需要創造型」事業活動を推進しています。出版印刷部門においては、様々な入稿形態に対応したデジタル化およびマルチデバイスへの出力を特長とした大規模コンテンツ制作ライン「コンテンツファクトリー」を構築し、電子書籍データと印刷データの同時出力を可能にしました。また、出版社に対してデジタル化のみならず読者マーケティング分析に基づいた新たなコンテンツ開発や編集ワークフロー支援などの電子出版ソリューションを提供することを目的にした総合フロント組織として、「デジタルコンテンツソリューションセンター」を設立しました。
【インテルについて】
インテルは、革新的なコンピューティング技術で世界をリードする企業です。インテルは、仕事や生活で利用される様々なコンピューティング機器の基礎となる重要な技術を開発しています。インテルに関する情報は、http://www.intel.co.jp で入手できます。
【インテル キャピタルについて】
インテル キャピタルはインテルの投資部門で、革新的な技術をもった世界中の企業に株式投資を行っています。インテルキャピタルの投資対象は、企業、家庭、モビリティー、ヘルスケア、消費者向けインターネット、半導体製造技術および環境保全技術といった分野でハードウェア、ソフトウェアおよびサービスを提供している企業に幅広く投資を行っています。インテルキャピタルは、1991 年以来、47 カ国で約 1,050 の企業に、累積で 95 億ドル以上を投資してきました。これまでに、投資先企業の内 175 社が世界中の様々な株式市場で株式を公開し、また 241 社が第三者の企業により買収されました。2009 年にインテル キャピタルは、世界全体で 107 の案件に総額約 3 億 2,700 万ドルを投資しました。これらの案件の内、約 50 %は米国もしくはカナダ以外の地域への投資です。インテル キャピタルに関する情報は、http://www.intel.com/jp/capital/index.htm で入手できます。
【ビットウェイについて】
ビットウェイは 2003 年に世界で初めて携帯電話向けコミック配信サイト「Handy コミック」を開始。2005 年には「Handy ブックショップ(現 Handy ブックス)」、2006 年には「Handy 写真集」をオープンさせ、携帯電子書籍のリーディングカンパニーとして幅広くコンテンツ配信を行っています。また、2006 年より携帯電子書籍取次事業を展開、2009 年からは海外でのコンテンツ配信に対しても作品の取次を行っています。ビットウェイは、今後も世界的な電子書籍市場の拡大に対応した配信サービスを提供していきます。
