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モービルアイ、CES 2021において自律走行車の展開拡大を発表

自動化されたクラウドソーシングによる地図作成、新LiDAR用SoCとソフトウェア定義レーダーの提供、日本を含む4ヵ国での自律走行車(AV)テスト車両の展開

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※2021年1月11日にイスラエルで発表された資料の抄訳です。

ニュースハイライト

  • 自動化された世界規模でのAV地図作成機能により、モービルアイはAVテスト車両数を拡大。2021年前半にデトロイト、東京、上海、パリ、ニューヨーク(規制施行待ち)にて新たに車両展開予定。
  • インテルによるXPU戦略、シリコン・フォトニクスにおける専門知識や生産能力を活かし、2025年からモービルアイがAVで使用するLiDAR用システムオンチップ(SoC)を開発。
  • モービルアイは、自律走行車向けにカスタマイズされたソフトウェア定義レーダーの提供を計画。
  • モービルアイの既存テクノロジー搭載車により、世界で10億キロ近く、1日800万キロメートル以上の地図データを収集していることを発表。

インテルの子会社であるモービルアイは本日、グローバルでの自律走行車(AV)の実現に向けた戦略とテクノロジーについて発表しました。これは今週開催のCES(Consumer Electronics Show)での2回のセッションを通じて、モービルアイ社長 兼 CEO(最高経営責任者)アムノン・シャシュアが、グローバルでの事業戦略について説明したものです。

シャシュアは「インテルのバックアップ、そしてモービルアイの三位一体アプローチは、私たちが前例のない方法で規模の拡大を可能にすることを示唆しています。当社によるすべての計画は、初期段階から地理的・経済的に迅速なスケーラビリティーの実現を目指してきました。本日の発表は、当社のイノベーションがいかにその戦略を実行できるかを示しています」と述べています。

 

モービルアイの三位一体アプローチ

モービルアイの三位一体アプローチを説明する中で、シャシュアは人間のドライバーよりも何倍も優れたセンシング・ソリューションの重要性について述べています。モービルアイのRoad Experience Management™(REM™)マッピング・テクノロジー、ルールベースのResponsibility-Sensitive Safety(RSS:責任感知型安全論)ドライビング・ポリシー、世界をリードするカメラやレーダー、LiDARテクノロジーをベースにした異なる2つの冗長性を持つセンシング・サブシステムというテクノロジーが、どのように今回のソリューションを実現しているか解説しています。

詳細情報: Intel News Conference – Amnon Shashua:  It’s Time to Go (Video) | Intel Announces Four New Processor Families | Intel at CES 2021 (Press Kit) | Mobileye News | Autonomous Driving News

モービルアイのアプローチは、普及拡大に対する課題をテクノロジーとビジネスの両面から解決します。将来のAV市場を見据え、テクノロジーを安価な価格に設定することは、世界的な普及拡大に向けて非常に重要です。モービルアイのソリューションは、メインセンサーとしての低コストのカメラと冗長性を持つ補助センサーを使用したセンシングシステムを組み合わせることで、人間よりも少なくとも1000倍は高い安全性を確保する性能を実現しています。モービルアイはTrue Redundancy™を通じて、高レベルなパフォーマンスを融合システム採用の場合よりも迅速かつ低コストで実現します。

 

新たなレーダーとLiDARテクノロジー

シャシュアは、道路上の安全性向上の鍵となる、電波系と光学系による検知・レンジセンシングの強化を実現したAVの将来像についても説明しました。モービルアイとインテルは、コンピューティングとコスト効率の最適化とともに、AV向けレーダーとLiDARの高度な機能を革新的に提供するソリューションを投入します。

シャシュアの「Under the Hood」セッションでも紹介したように、2304チャンネル、100 DBのダイナミックレンジ、40 DBcのサイドローブレベルを持つモービルアイのソフトウェア定義のイメージングレーダー・テクノロジーは、自律運転も想定した運転政策に対応するために十分なセンシングステート(周辺環境モデル)を構築することを可能にします。完全にデジタル化された最先端の信号処理や様々なスキャンモード、豊富なローデータ検出、マルチフレーム・トラッキングを備えたモービルアイのソフトウェア定義のイメージング・レーダーは、性能の大幅な飛躍を可能にするアーキテクチャにおけるパラダイムシフトを象徴しています。

また、シャシュアはインテルの独自技術を活用したシリコン・フォトニクス製造における、アクティブレーザー素子およびパッシブレーザー素子のシリコンチップへの搭載手法についても説明しました。2025年に投入予定のLiDAR用SoCについて、シャシュアはゲーム・チェンジングであると表現し、「私たちは、これをフォトニック集積回路(PIC: photonic integrated circuit)と呼んでいます。184本の垂直線があり、その垂直線は光学的に移動するという仕組みです。その仕組みに対応可能な製造工場は非常に少ないため、LiDAR製造におけるインテルの大きなアドバンテージとなります」と述べています。

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世界を網羅したマップがあらゆる場所にAVを展開

シャシュアはまた、モービルアイのクラウドソーシングによるマッピング・テクノロジーのコンセプトについても説明しました。モービルアイ独自のテクノロジーは、自動的に世界中で地図を作成することを可能にしました。一日約800万キロメートル近くを網羅し、これまで延べ約10億キロメートルの地図を作成しています。このマッピングプロセスは他のアプローチとは異なり、AVが環境を理解・コンテキスト化するうえでの重要なセマンティック情報に焦点を当てています。

AVが高い安全性を確保するためには、AVが広く普及し、ほぼどこでも走行可能となる必要があります。モービルアイの自動化された地図作成プロセスでは、すでに約100万台の車両に配備されているモービルアイの先進運転支援テクノロジーを活用します。

この自動的に作成されるAV向け地図によるスケーラブルなメリットの実証にむけて、モービルアイは新たに4つの国で、専門のエンジニアを派遣することなく自社AVの展開を開始します。モービルアイの顧客をサポートする当社の現地チームに対しては、人材ではなく車両を派遣します。安全のための適切な訓練を実施後、それらの車両は走行可能となります。このアプローチは2020年にも採用され、AVがミュンヘンやデトロイト市内で数日以内に走行を開始した実績があります。

インテルについて

インテルは業界のリーダーとして、世界中の進歩を促すとともに生活を豊かにする、世界を変えるテクノロジーを創出しています。ムーアの法則に着想を得て、顧客企業が抱える大きな課題を解決する半導体製品を設計・製造し、その進化に向けて日々取り組んでいます。クラウド、ネットワーク、エッジ、あらゆるコンピューティング機器のインテリジェント化によりデータの価値を最大化し、ビジネスと社会をより良く変革します。インテルのイノベーションについては、https://newsroom.intel.co.jp またはhttps://intel.co.jpをご覧ください。
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