ファームウェアのアップデートと データセンター・システムにおける最初のパフォーマンスに関するデータ

 

<ご参考資料>
*2018年1月17日に米国で発表された資料の抄訳です

 

インテル コーポレーション
上席副社長 兼 データセンター事業本部 本部長
ナビン・シャノイ

 

この数日間、インテルはSpectreとMeltdownの脆弱性に対応するための取り組みにさらに進展させました。インテルは、この取り組みを通して引き続き顧客を支援するとともに、今後もこの取り組みに注力します。また、この取り組みをこれからも継続するにあたり、Dell、HPE、HPI、Lenovo、Microsoftをはじめとした多くのパートナー各社に、当社のSecurity-First Pledge(セキュリティー・ファーストへの約束)に賛同いただけたことに深く感謝申し上げます。

 

詳細について: セキュリティー上の脆弱性とインテル製品について(プレスキット、英語) | セキュリティーに関する調査結果(Intel.com内、英語)

 

こちらでは、2つのトピックについて紹介したいと思います。1つ目は脆弱性に対するファームウェアのアップデートの提供開始と私が先週お伝えしたリブートに関する問題への対応について、そして2つ目はデータセンター・プラットフォーム製品向けに実施したベンチマークの最初のデータに関するものです。

 

ファームウェアのアップデート

インテルではすでに、過去5年間に提供されたインテル製CPUの90%に向けてファームウェアのアップデートを公表しましたが、引き続きこの問題に取り組んでいます。前回のブログでもお伝えした通り、ファームウェアのアップデートはセキュリティー上のリスクの軽減に効果がありますが、顧客からはファームウェアをアップデートしたシステムでこれまでよりも頻繁にリブートが発生するとの報告がありました。

これに関連して、インテルでは特定の設定や構成において同様の現象がIvy Bridge、Sandy Bridge、Skylake、Kaby Lakeをベースとしたプラットフォームなど他の製品でも発生することを確認しました。インテルはこれらの問題を社内で再現し、その原因の特定に向けた取り組みを進めています。そして同時に、来週までに検証のためのベータ版のマイクロコードをベンダー各社に提供する予定です。

この問題に関して追加のガイダンスを望む顧客向けには、さらなる詳細をIntel.com内のSecurity Centerサイト(英語)で提供しています。また、今後もこの問題に関する状況について定期的にアップデートを提供する予定です。

 

データセンター向け製品のパフォーマンスに関するテスト

1月10日にクライアント・システムにおける最初のパフォーマンスに関するデータを紹介しましたが、本日、データセンター・システムにおける最初のパフォーマンスに関するデータをお伝えします。これらの結果は業界の標準的なベンチマークを使用して検証しており、有益な情報であると考えています。一方で、当社の顧客にとって最終的に重要なことは、顧客自身が稼働させているワークロードへの影響であることをインテルでは理解しています。インテルではこれまでに、当社の最新のサーバー向けマイクロアーキテクチャーとなる2ソケットのインテル® Xeon®スケーラブル®システム(コードネーム:Skylake)を搭載するサーバー・プラットフォームでの検証を実施しています。

予測していた通り、インテルが実施したこれまでのテストでは、パフォーマンスへの影響は特定のワークロードや設定/構成に依存するものであるとの結果が出ています。一般的に、ワークロードとして、多くのユーザーを含み、カーネルの権限変更が多い場合や、特権モードに長く滞在する場合は、より大きな影響を受けることがあります。

これまでのテスト結果の概要は以下の通りです。

 

  • 整数ならびに浮動小数点のスループット、Linpack、STREAM、サーバーサイドJava、電力効率の業界標準の各ベンチマークにおけるパフォーマンスへの影響は0~2%でした。これらのベンチマーク結果は、企業やクラウドを利用する顧客にとって重要ないくつかの一般的なワークロードを対象としています。

 

  • 証券会社での顧客と仲買人による株式の取引モデルをシミュレーションした、オンライン・トランザクション処理(OLTP)のベンチマークでのパフォーマンスへの影響は4%でした。その他の分析テストは現在実施中で、それらの結果はシステムの設定や構成、テストの条件、使用するベンチマークなどに依存します。
  • ストレージ向けのベンチマークも、使用するベンチマーク、テストの条件、システムの設定や構成に依存するものであるとの結果が出ています。

– 異なる種類のI/O負荷をシミュレーションするベンチマークであるFlexibleIOでは、読み込み/書き込みの比率、ブロックサイズ、ドライブ、CPU使用率など多くの要素に依存する結果が出ました。CPUに負荷(書き込みを100%)をかけたテストでは、CPU使用率に空きが無かったため、スループットのパフォーマンスが18%低下しました。これを70/30(読み込み70%、書き込み30%)のケースでテストした場合では、スループットのパフォーマンスは2%低下しました。CPU使用率が低い場合(読み込みを100%)では、一般的なストレージ環境でCPU使用率の増加が見られましたが、スループットのパフォーマンスへの影響はまったくありませんでした。

– 高性能かつ拡張性の高いユーザー・モードのストレージ・アプリケーション
を書くためのツールとライブラリを提供する、インテルのStorage Performance Development Kit(SPDK)に関するテストでは、複数のテスト条件で検証を実施しました。SPDKのiSCSIを使用した場合で、シングルコアのみを使用した際のパフォーマンスへの影響は最大25%でした。また、同様にSPDKのvHostの場合では、パフォーマンスへの影響はまったくありませんでした。

 

特定のベンチマーク、プラットフォーム、結果に関するさらなる詳細は下記の表で紹介しています。パフォーマンスへの影響がより大きい分野では、インテルはパートナー各社や顧客と鋭意協力し、それらに対処するための方法を検討しています。一例として、これらのパフォーマンスへの影響をより緩和するための別の方法があります。これらの方法に関するさらなる詳細はインテルのホワイトペーパーやGoogleのRetpolineセキュリティー・ソリューションに関する投稿で確認できます。

その他の前世代プラットフォームのパフォーマンスに関するデータなど、このセキュリティー問題への対応の進展について、引き続き今後もアップデートで情報を提供します。

 

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