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サンゴ礁の保全にむけたAIの活用

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※2020年4月22日に米国で発表された資料の抄訳です。

 

最新情報:インテルとアクセンチュア、スルバーイ環境基金は、本日、アースデイ2020に合わせ、サンゴ礁の回復力の監視、分類分け、分析を行うAI(人工知能)を搭載したソリューションである「プロジェクトCORaiL」を発表しました。プロジェクトCORaiLは、2019年5月にフィリピンのパンガタラン島周辺のサンゴ礁において導入され、約40,000枚の画像を収集し、研究者がサンゴ礁の状態をリアルタイムに測定するために利用されています。

 

インテル コーポレーション セールス・アンド・マーケティング事業本部 副社長のローズ・スクーラー(Rose Schooler)は「プロジェクトCORaiLは、研究者によるサンゴ礁の監視や再生を、AIとエッジ・テクノロジーで支援できることを示す好例です。アクセンチュアおよびスルバーイ環境基金とパートナーシップを組み、地球を守るためのこの重要な取組みに参画していることを非常にうれしく思います」と述べています。

 

重要な点:サンゴ礁は世界で最も多様な生態系の1つで、800種以上のサンゴが生息し、世界の海洋生物の約25%の生息地にもなっています。サンゴ礁は人間にとっても非常に有益であり、熱帯低気圧から海岸線を守り、10億の人々に食料と仕事を提供し、観光業や娯楽産業において毎年96億ドルを生み出しています。しかし、国連環境計画によれば、乱獲や底引き網漁、地球温暖化、持続不可能な沿岸開発により、サンゴ礁は急激に衰退し、絶滅の危機に瀕しています。

アクセンチュアのコミュニケーション・メディア・アンド・テクノロジー事業本部 マネージングディレクター 兼 インテル担当であるジェイソン・ミッチェル(Jason Mitchell)氏は「AIによって、社会の最もやっかいな問題を解決するという前例のない機会が生まれようとしています。企業や社会的パートナーで構成される、この『社会に貢献するAI(AI for social good)』プロジェクトのエコシステムは、数の力が環境に良い影響をもたらすことを証明します」と述べています。

 

プロジェクトの概要:魚類の豊富さと多様性は、サンゴ礁全体の健康状態を示す重要な指標となります。従来、サンゴ礁の監視は、人間が海に潜って直接データを収集するか、サンゴ礁の動画や写真を手動で撮影して分析する必要がありました。これらの方法は信頼され、広く採用されてきましたが、ダイバーが海洋生物の行動を妨害してしまい、意図せずに調査結果へ影響を及ぼす可能性があること、水中にいる時間が制限されるため、写真や動画の撮影は約30分間程度しかできないなど、いくつかの欠点もあります。

 

アクセンチュア、スルバーイ、インテルのエンジニアは、ダメージを受けたフィリピンのサンゴ礁を回復・再生させるために、各社の専門知識をプロジェクトCORaiLに結集させました。まず、不安定なサンゴの破片を強く補強するために、スルバーイが設計したコンクリート製の水中プラットフォームであるSulu-Reef Prosthesisを構築しました。Sulu-Reef Prosthesisは、その内側に生きているサンゴの断片を取り込み、そこで成長・拡大させることで、魚や海洋生物向けのハイブリッドな生息地となります。次に、アクセンチュアのAccenture Applied Intelligence Video Analytics Services Platform(VASP)を搭載したインテリジェントな水中ビデオカメラを戦略的に配置し、そこを通過する魚を検知して撮影しました。VASPは、AIを使用して海洋生物数の測定と分類を行います。そのデータはダッシュボードに送られ、リアルタイムに分析結果やトレンドを研究者に提供し、サンゴ礁を保護するためのデータに基づいた意思決定を可能とします。

 

アクセンチュアのVASPソリューションは、インテル® Xeon® プロセッサー、インテル® FPGA プログラマブル・アクセラレーション・カード、インテル® Movidius™ VPU、インテル® ディストリビューション オブ OpenVINO™ ツールキットを搭載しています。

 

今後の展開:3社のエンジニアは、最適化された畳み込みニューラルネットワークとバックアップ電源を取り入れた次世代のプロジェクトCORaiLのプロトタイプ製作に取り組んでいます。また、赤外線カメラの導入も検討しています。これにより、夜間に動画の撮影が可能となり、サンゴの生態系の全体像を把握することができます。その他の用途としては、熱帯魚の低温水域への移動率の調査や、保護区域や制限区域の水中エリアへの侵入の監視などが考えられます。

 

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